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periodontal disease

歯周病とは

歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症で、歯茎や歯を支える骨が溶けるという病気です。

歯に付着した細菌の塊である『歯垢』が歯周病の原因であり、歯周病の進行を止めるにはこの歯垢を取り除かなければなりません。

そのため、治療方法は患者さんに行っていただく「セルフケア」と、歯科医院が行う専門的な「プロフェッショナルケア」を行うことで改善をはかります。 しかし、前述の治療方法では一部ポケットの深さまで改善されないため、歯周病が進行している場合は、外科手術を行って対応することもあります。

歯周病とは

cause

歯を失う最大の原因は
歯周病

歯周病は歯周病原菌が歯ぐきと歯を支える骨に感染することによって起きる感染症で、
30代以上の方の約7割が歯周病と言われており、歯を失う最大の原因となっています。

歯周病にかかっている人は
30代以上の約7割

歯周病にかかっている人の割合のグラフ

歯を失う原因は
歯周病が一番

歯を失う原因の割合のグラフ
診察室の写真

our treatment

当院の
歯周病治療について

患者さまに適した治療のご提案をいたします

about our treatment

当院の歯周病治療

当院では2018年に米国歯周病学会(AAP)とヨーロッパ歯周病連盟(EEP)によって定められた「歯周病の新分類」をもとに診断を行い『重症度(現在の状態)』と『進行リスク(今後の見込み)』に応じて治療方法の提案をさせて頂きます。

まずは歯周病の状態を知るための歯周ポケット検査を行い、状態を確認します。次に、歯周病の原因であるプラーク・歯石を患者様の日々のブラッシング(セルフケア)と当院で行う歯の表面の固いプラークや麻酔をしての歯石の除去(プロフェッショナルケア)で取り除いていきます。

それでも取りきれない歯石や、治療の見込みのある骨の欠損に対しては、歯周外科治療(切除療法・歯周組織再生療法)を行なって治療していきます。

治療後は少しでも安定した状態が続くよう定期的に来院していただきメインテナンスを行いながら、患者様と一緒に再発防止に努めます。

歯周病治療の様子

optional treatment

当院では、
患者さまに適した治療の
ご提案をいたします

『ずっとメインテナンスに通っているけど良くなっていない』という方もいるのではないでしょうか?その場合、歯ぐきの中に歯石が残っていたり、歯並びが悪いことによってセルフケアが難しい、特定の歯だけに過剰な力がかかっているといった原因が残っていることがあります。

もちろん、治療を行なっても改善の見込みが少ない歯やお口もあります。その場合、歯を1本でも残しておくことを目的とするのか、快適に日々の暮らしを送ることを目的とするのか、患者さんの希望を確認した上で、場合によっては歯列矯正治療を行う・抜歯をしてインプラント治療を行うといった提案をさせて頂く場合もあります。

歯周病治療の様子

check

歯周病になりやすい人

歯周病になりやすい人の特徴は以下の通りです。

  • 歯磨きの頻度が少ない(1日1回)
  • 歯磨きの質が低い
  • 喫煙習慣がある
  • 歯並びが悪い人
  • 日常的に強いストレスを感じている人
  • 糖尿病の人
  • 口の中が乾燥している人
  • 歯ぎしりをする人
歯周病治療の様子

systemic disorder

歯周病が引き起こす全身疾患

糖尿病

糖尿病

歯周ポケットの細菌が血管に入ると、血糖をコントロールするインスリンの働きが鈍ります。食後の血糖値コントロールや、すでに糖尿病に患っている方の状態を悪化させることもあります。

動脈硬化・心臓疾患・
脳梗塞

動脈硬化・心臓疾患・脳梗塞

歯周ポケットの細菌が血管に入ると、血液の通り道が狭くなる動脈硬化を引き起こす可能性が高まります。狭心症、心筋梗塞などの心臓疾患、脳の血管が詰まることで起こる脳梗塞は歯周病と深い関わりがあります。

誤嚥性肺炎
(ごえんせいはいえん)

誤嚥性肺炎は、誤って気管に入った(誤嚥)唾液中の細菌などが肺に感染して起こる病気です。

誤嚥性肺炎を起こす細菌の多くは、嫌気性菌(酸素のないところで発育する菌)です。歯周病原細菌は、酸素の少ない歯肉の中で増える嫌気性菌のため、誤嚥性肺炎の原因になることがあります。

誤嚥性肺炎
歯周病の検査の様子

disease progress

歯周病の進行

situation.01

歯肉炎

歯肉炎のイラスト

歯肉に歯垢(プラーク)ができ、細菌が溜まります。
歯肉が炎症で腫れ、歯とハグキの境目の溝である「歯周ポケット」が広がり始めるのはこの頃です。

situation.02

軽度歯周炎

軽度歯周炎のイラスト

歯周ポケットは深くなり歯垢や歯石が溜まります。
歯肉が腫れ始め、歯周病菌が歯周組織に入り歯根膜を破壊し始めます。

situation.03

中等度歯周炎

中等度歯周炎のイラスト

歯がぐらつき始め、歯周ポケットはさらに深くなります。
その結果、炎症の範囲は広がり、歯を支える骨も歯の根の長さの半分近くまで破壊されます。

situation.04

重等歯周炎

重等歯周炎のイラスト

歯を支える骨が半分以上破壊され、歯はグラグラします。咬み合わせが崩れ始めます。

situation.05

歯の脱落

歯の脱落のイラスト

歯を支える骨が溶けてしまい、最終的には歯が抜けてしまいます。

self check

歯周病のセルフチェック

  • 起床後、口の中が粘々する
  • 歯磨きをするときに出血する
  • 口臭がする
  • 歯肉がむずがゆく、痛みを感じる
  • 歯肉が赤く腫れている
  • 硬い物が噛みにくい
  • 歯が長くなったような気がする
  • 前歯が出っ歯になった
  • 歯と歯の間にすき間ができた

3~5つ当てはまる方

歯周病予備軍です。
今は問題ありませんが、セルフケア及び定期検診へ行き、しっかり予防しましょう。

6~7つ当てはまる方

歯周病の可能性が高いです。
早期治療をおすすめいたします。

7つ以上当てはまる方

歯周病がかなり進んでいる可能性が高いです。
お近くの歯科医院へ治療を行ってもらうことをおすすめいたします。

goal

歯周病治療のゴール

歯周病治療のゴールは、歯肉を健康的な状態にすることです。歯周病菌によって崩壊した歯と歯肉の付着を取り戻し、健康な歯茎へ戻します。

さらに、歯周病の再発防止を務めるのも大事です。歯周病の発病を防ぐために定期検診を推奨いたします。

歯周病治療のゴール

infection

歯周病の感染について

歯周病の原因菌は唾液を介して移ります。食べ物の噛み与え、キス、箸やスプーン等の共有などで歯周病菌を他人に移してしまう可能性があります。
歯周病の疑いがある人、歯周病になっている人は赤ちゃんやパートナーへ感染しないように注意しなければなりません。

歯周病の感染について

prevention

歯周病の予防

歯周病の予防対策として、「生活習慣の改善」が挙げられます。歯周病と関係の深い糖尿病などにならないために、以下のことを心掛けて生活習慣の改善を行いましょう。

  • 早寝早起きをする(十分な睡眠を取る)
  • ストレスを少なくする or 上手く解消する
  • 禁煙する
  • 栄養バランスの良い食事をする
  • 丁寧なブラッシングを行う

特に丁寧なブラッシングは歯周病予防に重要です。歯肉の原因はプラークですから、それを貯めない、増やさないという心掛けをしなければなりません。
歯の表面だけではなく、歯肉の中に入っている歯石を完全に取り除き、さらに根の表面の細菌を徹底的に除去すると歯周病リスクを下げることが可能です。
ブラッシングだけでは取り除けない汚れもありますので、定期検診に通うようにしましょう。

歯周病の予防

treatment

歯周病の治療方法

歯周基本治療

treatment.01

歯周基本治療

はじめに検査を行い、歯茎や骨の状態、歯周病の進行度合いを確認します。その後、セルフケアの質を高めるために、ブラッシング指導やセルフケアに必要な備品(歯間ブラシなど)の説明を行います。
ただ、歯石は歯ブラシでは取り除くことが難しいため、歯科医院にて専用の器具で除去を行います。

はじめに検査を行い、歯茎や骨の状態、歯周病の進行度合いを確認します。その後、セルフケアの質を高めるために、ブラッシング指導やセルフケアに必要な備品(歯間ブラシなど)の説明を行います。
ただ、歯石は歯ブラシでは取り除くことが難しいため、歯科医院にて専用の器具で除去を行います。

修復物やかみ合わせのチェック

treatment.02

修復物やかみ合わせの
チェック

修復物(被せ物・詰め物)が合っていないと、段差ができるため汚れが不訳しやすくなります。また、噛み合わせが悪いと一部の歯に負担がかかるため、骨が吸収しやすくなり歯周病の悪化に繋がります。

修復物(被せ物・詰め物)が合っていないと、段差ができるため汚れが不訳しやすくなります。また、噛み合わせが悪いと一部の歯に負担がかかるため、骨が吸収しやすくなり歯周病の悪化に繋がります。

歯周内科

treatment.03

歯周内科

歯周内科では、患者さまのお口に生息している歯周病菌の種類と数を特定し、効果のある薬剤を服用していただき、原因菌の減少をさせていきます。

歯周内科では、患者さまのお口に生息している歯周病菌の種類と数を特定し、効果のある薬剤を服用していただき、原因菌の減少をさせていきます。

歯周再生療法

treatment.04

歯周再生療法

写真撮影時に使用するレフ板(光を反射する板)効果と同様に、光が白い歯に当たると、周囲の肌が明るく、透明感があるように見えます。

歯周基本治療で改善が見られない場合、歯周外科の処置を行うことがあります。歯茎を開き、奥に隠れている歯石を取り除いたり、失われた骨を薬剤などを使用し、再生していきます。

歯周病のイメージ写真

flow

歯周病治療の流れ

flow.01

検査

・口腔内写真
・歯周組織検査・プロービング

flow.02

診断

全顎的な診断を行う

flow.03

治療計画の説明

治療計画を立案

flow.04

診断

口腔清掃指導
スケーリング・ルートプレーニング

flow.05

再評価

治療ステップが適切なものであるかを
再考します。

flow.06

メンテナンスへ移行or
歯周外科治療

治療ステップにより、下記のいずれかに分かれます。

メンテナンスへ移行

定期検診や歯のクリーニングを受けることをおすすめします。

歯周外科治療

中等度以上の進行した歯周病に対して行う外科処置です。

診察室の写真

faq

歯周病治療に関するよくある質問

Q.

歯周病とは、どんな病気なのでしょうか?

A.

歯周病は、歯ぐきの病気です。
歯周病になると歯ぐきの一部分が赤く腫れたように見えてくる・ちょっと息が臭くなる(口臭)・歯磨き中に歯ぐきから血が出る。などの症状が現れます。
日本人の成人の約80%が歯周病(歯肉炎or歯周炎)にかかっているといわれています。

Q.

タバコって歯周病によくないのでしょうか?

A.

よくありません。
喫煙者は、非喫煙者より治りが悪いことが報告されています。
歯周病だけではなく、体のことを考え禁煙することをお勧めします。

Q.

口臭の原因は歯周病でしょうか??

A.

口臭の90%の原因は口の中の病気と不潔な事が原因です。
歯周病の方は口の中の清掃状態が悪いことがほとんどで、その点からも口臭の原因の一つと考えられます。

Q.

歯周病の原因であるプラークとは何でしょうか?

A.

プラークとは、歯に付着している白、または黄白色の粘着性の沈着物で、非常に多くの細菌とその産生物から構成されています。
またプラークはバイオフィルムとも呼ばれていて強固に歯に付着してるだけでなく、薬品だけでは除去しにくい状態になっています。そのためにしっかりと歯ブラシ等で除去することが大切になります。

Q.

他の病気が原因で歯周病になることはあるのでしょうか。

A.

あります。遺伝性の病気、血液の病気(白血病など)、皮膚の病気、降圧剤を含めた特定の薬によって歯肉を含めた歯の周囲組織に症状が出ることがあります。またホルモンの分泌の増減、糖尿病、喫煙などによって歯周病が治癒しにくくなるといった事があります。

Q.

歯周病のかかりやすさに男女差はありますでしょうか?

A.

妊娠している女性は口腔内に分泌されるホルモンの影響で歯肉の炎症が起こりやすくなっています。また閉経前後には歯肉の上皮が剥がれ落ちてしまうことによる歯肉の炎症(慢性剥離性歯肉炎)が起こりやすくなると言われています。