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periodontal disease

歯周病とは

歯周病は、歯に付着する細菌の集まり(プラーク/バイオフィルム)によって歯肉に炎症が起こり、進行すると歯を支える骨が失われる病気です。初期には自覚症状が少ないため、歯周ポケット、出血、歯の揺れ、エックス線写真による骨の状態を確認して診断します。

治療の基本は、患者さんがご自宅で行うセルフケアと、歯科医院で行う専門的な清掃・歯石除去です。当院では炎症を抑えるだけでなく、患者さん自身が清掃しやすい歯と歯肉の形態を整え、必要に応じて修復治療や矯正治療も組み合わせます。基本治療後も深い歯周ポケットや骨の欠損が残る場合に、歯周外科治療を検討します。

歯周病とは

cause

歯周病は歯を失う
主な原因の一つです

厚生労働省の令和6年歯科疾患実態調査では、4mm以上の歯周ポケットがある人は、調査対象全体の47.8%でした。歯周病は珍しい病気ではなく、年齢とともに進行した状態の割合が高くなるため、症状が出る前から検査を受けることが大切です。

4mm以上の歯周ポケットがある人は
調査対象全体の47.8%

令和6年歯科疾患実態調査の全年齢合計です。歯周病の診断は、年齢だけでなく、歯周ポケット、出血、骨の状態などを確認して行います。

全国抜歯原因調査では
歯周病が37%

歯周病37%、虫歯29%、歯の破折18%と報告されています。歯を守るには、歯周病だけでなく虫歯、修復物、噛み合わせも含めた管理が必要です。

診察室の写真

our treatment

当院の
歯周病治療について

患者さまに適した治療のご提案をいたします

about our treatment

当院の歯周病治療

当院では2018年に米国歯周病学会(AAP)とヨーロッパ歯周病連盟(EEP)によって定められた「歯周病の新分類」をもとに診断を行い『重症度(現在の状態)』と『進行リスク(今後の見込み)』に応じて治療方法をご提案します。

まず歯周ポケット、出血、プラークの付着、歯の揺れ、骨の状態を確認します。次に、患者さんのセルフケアと、当院で行う専門的な清掃・歯石除去によって、炎症の原因を減らします。

基本治療後に再評価し、深い部分に残る歯石、清掃を妨げる骨や歯肉の形態、再生が期待できる骨欠損には、切除療法や歯周組織再生療法などの歯周外科治療を検討します。

当院が目指すのは、治療を行うだけでなく、患者さんが日常的に清掃できる状態をつくることです。治療後はメインテナンスを継続し、炎症、噛み合わせ、修復物の形態まで確認します。

歯周病治療の様子

optional treatment

当院では、
患者さまに適した治療の
ご提案をいたします

『ずっとメインテナンスに通っているけど良くなっていない』という方もいるのではないでしょうか?その場合、歯ぐきの中に歯石が残っていたり、歯並びが悪いことによってセルフケアが難しい、特定の歯だけに過剰な力がかかっているといった原因が残っていることがあります。

もちろん、治療を行なっても改善の見込みが少ない歯やお口もあります。その場合、歯を1本でも残しておくことを目的とするのか、快適に日々の暮らしを送ることを目的とするのか、患者さんの希望を確認した上で、場合によっては歯列矯正治療を行う・抜歯をしてインプラント治療を行うといった提案をさせて頂く場合もあります。

歯周病治療の様子

check

歯周病になりやすい人

歯周病になりやすい人の特徴は以下の通りです。

  • 歯磨きの頻度が少ない(1日1回)
  • 歯磨きの質が低い
  • 喫煙習慣がある
  • 歯並びが悪い人
  • 日常的に強いストレスを感じている人
  • 糖尿病の人
  • 口の中が乾燥している人
  • 歯ぎしりをする人
歯周病治療の様子

systemic disorder

歯周病と全身の健康との関係

糖尿病

糖尿病

歯周病と糖尿病は相互に影響する関係が報告されています。糖尿病があると歯周病が進行しやすく、歯周病による慢性的な炎症が血糖管理へ影響することもあります。糖尿病で通院中の方は、内科での治療と並行して歯周病を管理します。

動脈硬化・心臓疾患・
脳梗塞

動脈硬化・心臓疾患・脳梗塞

歯周病と動脈硬化性疾患、心血管疾患、脳血管疾患との関連が研究されています。ただし、歯周病だけがこれらの病気の原因になるわけではありません。全身疾患の治療を優先しながら、口腔内の慢性炎症を減らすための歯周管理を行います。

誤嚥性肺炎
(ごえんせいはいえん)

誤嚥性肺炎は、唾液や食べ物とともに口腔内の細菌が気管へ入り、肺で感染を起こす病気です。特に嚥下機能が低下した方では、歯周病治療を含む口腔衛生管理によって、口腔内の細菌量を減らすことが重要です。

誤嚥性肺炎
歯周病の検査の様子

disease progress

歯周病の進行

situation.01

歯肉炎

歯肉炎のイラスト

歯肉に歯垢(プラーク)ができ、細菌が溜まります。
歯肉が炎症で腫れ、歯とハグキの境目の溝である「歯周ポケット」が広がり始めるのはこの頃です。

situation.02

軽度歯周炎

軽度歯周炎のイラスト

歯周ポケットは深くなり歯垢や歯石が溜まります。
歯肉が腫れ始め、歯周病菌が歯周組織に入り歯根膜を破壊し始めます。

situation.03

中等度歯周炎

中等度歯周炎のイラスト

歯がぐらつき始め、歯周ポケットはさらに深くなります。
その結果、炎症の範囲は広がり、歯を支える骨も歯の根の長さの半分近くまで破壊されます。

situation.04

重等歯周炎

重等歯周炎のイラスト

歯を支える骨が半分以上破壊され、歯はグラグラします。咬み合わせが崩れ始めます。

situation.05

歯の脱落

歯の脱落のイラスト

歯を支える骨が溶けてしまい、最終的には歯が抜けてしまいます。

self check

歯周病のセルフチェック

  • 起床後、口の中が粘々する
  • 歯磨きをするときに出血する
  • 口臭がする
  • 歯肉がむずがゆく、痛みを感じる
  • 歯肉が赤く腫れている
  • 硬い物が噛みにくい
  • 歯が長くなったような気がする
  • 前歯が出っ歯になった
  • 歯と歯の間にすき間ができた

3~5つ当てはまる方

歯周病予備軍です。
今は問題ありませんが、セルフケア及び定期検診へ行き、しっかり予防しましょう。

6~7つ当てはまる方

歯周病の可能性が高いです。
早期治療をおすすめいたします。

7つ以上当てはまる方

歯周病がかなり進んでいる可能性が高いです。
お近くの歯科医院へ治療を行ってもらうことをおすすめいたします。

goal

歯周病治療のゴール

歯周病治療のゴールは、歯肉を健康的な状態にすることです。歯周病菌によって崩壊した歯と歯肉の付着を取り戻し、健康な歯茎へ戻します。

さらに、歯周病の再発防止を務めるのも大事です。歯周病の発病を防ぐために定期検診を推奨いたします。

歯周病治療のゴール

infection

歯周病の感染について

歯周病の原因菌は唾液を介して移ります。食べ物の噛み与え、キス、箸やスプーン等の共有などで歯周病菌を他人に移してしまう可能性があります。
歯周病の疑いがある人、歯周病になっている人は赤ちゃんやパートナーへ感染しないように注意しなければなりません。

歯周病の感染について

prevention

歯周病の予防

歯周病の予防対策として、「生活習慣の改善」が挙げられます。歯周病と関係の深い糖尿病などにならないために、以下のことを心掛けて生活習慣の改善を行いましょう。

  • 早寝早起きをする(十分な睡眠を取る)
  • ストレスを少なくする or 上手く解消する
  • 禁煙する
  • 栄養バランスの良い食事をする
  • 丁寧なブラッシングを行う

丁寧なブラッシングと歯間清掃は、歯周病の予防と治療の基本です。染め出しなどを用いて磨き残しを確認し、患者さんが継続できる清掃方法を一緒に整えます。
歯肉の中の歯石や、家庭では落としにくいバイオフィルムは歯科医院で除去します。治療後も定期的に歯周ポケットと清掃状態を確認し、必要な部位へ専門的なケアを行います。

歯周病の予防

treatment

歯周病の治療方法

歯周基本治療

treatment.01

歯周基本治療

はじめに検査を行い、歯茎や骨の状態、歯周病の進行度合いを確認します。その後、セルフケアの質を高めるために、ブラッシング指導やセルフケアに必要な備品(歯間ブラシなど)の説明を行います。
ただ、歯石は歯ブラシでは取り除くことが難しいため、歯科医院にて専用の器具で除去を行います。

はじめに検査を行い、歯茎や骨の状態、歯周病の進行度合いを確認します。その後、セルフケアの質を高めるために、ブラッシング指導やセルフケアに必要な備品(歯間ブラシなど)の説明を行います。
ただ、歯石は歯ブラシでは取り除くことが難しいため、歯科医院にて専用の器具で除去を行います。

修復物やかみ合わせのチェック

treatment.02

修復物やかみ合わせの
チェック

修復物(被せ物・詰め物)が合っていないと、段差ができるため汚れが不訳しやすくなります。また、噛み合わせが悪いと一部の歯に負担がかかるため、骨が吸収しやすくなり歯周病の悪化に繋がります。

修復物(被せ物・詰め物)が合っていないと、段差ができるため汚れが不訳しやすくなります。また、噛み合わせが悪いと一部の歯に負担がかかるため、骨が吸収しやすくなり歯周病の悪化に繋がります。

歯周内科

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歯周内科

歯周内科では、患者さまのお口に生息している歯周病菌の種類と数を特定し、効果のある薬剤を服用していただき、原因菌の減少をさせていきます。

歯周内科では、患者さまのお口に生息している歯周病菌の種類と数を特定し、効果のある薬剤を服用していただき、原因菌の減少をさせていきます。

歯周再生療法

treatment.04

歯周再生療法

写真撮影時に使用するレフ板(光を反射する板)効果と同様に、光が白い歯に当たると、周囲の肌が明るく、透明感があるように見えます。

歯周基本治療で改善が見られない場合、歯周外科の処置を行うことがあります。歯茎を開き、奥に隠れている歯石を取り除いたり、失われた骨を薬剤などを使用し、再生していきます。

歯周病のイメージ写真

flow

歯周病治療の流れ

flow.01

検査

・口腔内写真
・歯周組織検査・プロービング

flow.02

診断

全顎的な診断を行う

flow.03

治療計画の説明

治療計画を立案

flow.04

診断

口腔清掃指導
スケーリング・ルートプレーニング

flow.05

再評価

治療ステップが適切なものであるかを
再考します。

flow.06

メンテナンスへ移行or
歯周外科治療

治療ステップにより、下記のいずれかに分かれます。

メンテナンスへ移行

定期検診や歯のクリーニングを受けることをおすすめします。

歯周外科治療

中等度以上の進行した歯周病に対して行う外科処置です。

medical fees

歯周外科治療の料金

歯周外科治療は、歯周基本治療だけでは改善が難しい問題に対して行う外科治療です。炎症、清掃状態、骨と歯肉の形、噛み合わせ、治療後の清掃性を確認し、必要な処置と範囲をご説明します。すべての方に必要な治療ではありません。

機能的歯冠長延長術1歯 ¥55,000(税込)
歯肉切除・歯肉整形
(骨整形なし)
1歯 ¥22,000
2歯 ¥33,000
3~4歯 ¥44,000
5~6歯 ¥55,000(税込)
審美的歯冠長延長術
(歯槽部骨形成)
1歯 ¥55,000
2歯 ¥88,000
3歯 ¥121,000
4歯 ¥154,000
5~6歯 ¥176,000(税込)
審美的歯冠長延長術1手術範囲 ¥220,000(税込)
根面被覆術1歯 ¥88,000
隣接歯追加 ¥11,000(税込)/1歯
CTG/FGG同時 ¥55,000
単独 ¥77,000
同一部位2回目 ¥44,000(税込)/1部位
歯周組織再生療法小範囲 ¥110,000
中範囲 ¥132,000
広範囲 ¥165,000(税込)/1手術部位

歯周外科の独立した診断料はいただきません。原則として、当院で継続的に診療・口腔管理を行っている患者さんを対象としています。

歯周組織再生療法の料金には、歯周外科手術、エムドゲイン、通常使用量の骨補填材、縫合、抜糸、通常の術後確認を含みます。根面被覆術には必要な場合の結合組織移植を含み、同一部位のCTG料金は重複していただきません。

歯周基本治療、虫歯・根管治療、補綴治療、矯正治療、インプラント治療、継続的な口腔衛生管理は、実際の内容に応じて別途窓口負担が生じます。

主なリスク・副作用

治療後に、痛み、腫れ、出血、内出血、感染、知覚過敏、歯肉退縮、歯間部の隙間、移植組織の壊死、治癒の遅延などが生じることがあります。再生療法や根面被覆術を行っても、期待した量の組織が再生・被覆されない場合があります。治療後もセルフケアと継続的なメインテナンスが必要です。

診察室の写真

faq

歯周病治療に関するよくある質問

Q.

歯周病とは、どんな病気なのでしょうか?

A.

歯周病は、歯ぐきの病気です。
歯周病になると歯ぐきの一部分が赤く腫れたように見えてくる・ちょっと息が臭くなる(口臭)・歯磨き中に歯ぐきから血が出る。などの症状が現れます。
歯周病は自覚症状が少ないまま進むことがあります。出血、腫れ、口臭、歯の揺れなどが気になる場合は、歯周組織検査とエックス線写真で状態を確認します。

Q.

タバコって歯周病によくないのでしょうか?

A.

よくありません。
喫煙者は、非喫煙者より治りが悪いことが報告されています。
歯周病だけではなく、体のことを考え禁煙することをお勧めします。

Q.

口臭の原因は歯周病でしょうか??

A.

口臭の多くは、舌の汚れ、歯周病、虫歯、清掃不良など口腔内に原因がありますが、鼻や喉、全身の病気が関係することもあります。歯周病がある方では、歯周ポケット内の細菌や炎症が口臭に関係するため、原因を確認して必要な治療と清掃方法をご説明します。

Q.

歯周病の原因であるプラークとは何でしょうか?

A.

プラークとは、歯に付着している白、または黄白色の粘着性の沈着物で、非常に多くの細菌とその産生物から構成されています。
またプラークはバイオフィルムとも呼ばれていて強固に歯に付着してるだけでなく、薬品だけでは除去しにくい状態になっています。そのためにしっかりと歯ブラシ等で除去することが大切になります。

Q.

他の病気が原因で歯周病になることはあるのでしょうか。

A.

あります。遺伝性の病気、血液の病気(白血病など)、皮膚の病気、降圧剤を含めた特定の薬によって歯肉を含めた歯の周囲組織に症状が出ることがあります。またホルモンの分泌の増減、糖尿病、喫煙などによって歯周病が治癒しにくくなるといった事があります。

Q.

歯周病のかかりやすさに男女差はありますでしょうか?

A.

妊娠している女性は口腔内に分泌されるホルモンの影響で歯肉の炎症が起こりやすくなっています。また閉経前後には歯肉の上皮が剥がれ落ちてしまうことによる歯肉の炎症(慢性剥離性歯肉炎)が起こりやすくなると言われています。