電話番号 お問い合わせ WEB予約 お問い合わせ 無料相談 お問い合わせ

お電話でのお問い合わせ

088-882-0220

COLUMN

コラム
義歯(入れ歯)の費用は何を含む?治療用義歯と最終義歯の違いも解説

義歯(入れ歯)の費用は何を含む?治療用義歯と最終義歯の違いも解説

歯を失ったときの治療には、インプラント、ブリッジ、自家歯牙移植、義歯(入れ歯)などがあります。

義歯は外科手術を避けたい方や、広い範囲の歯を失った方にも検討できる治療です。また、将来インプラントやブリッジを行うか迷っている間の選択肢として、少数歯の義歯を使用することもあります。

一方で、同じ「入れ歯」という名称でも、失った歯の本数、残っている歯の状態、噛む力を支える場所、見た目、薄さ、強さ、修理のしやすさによって、適した設計は異なります。

そのため、料金表の数字だけでなく、次の点を一緒に確認することが大切です。

  • どのような目的の義歯なのか
  • 治療用義歯と最終義歯の両方が必要なのか
  • 診断料を含めた総額はいくらか
  • どのような場合に修理や再製作が別料金になるのか
  • 将来インプラントへ変更する場合に、どのような支援があるのか

このコラムでは、当院の考え方と税込費用を分かりやすくご説明します。

※本コラムに記載する料金は、すべて税込です。

当院が義歯治療で大切にしていること

当院が義歯治療で大切にしているのは、歯を失ったことで損なわれた審美性と機能性を回復することです。義歯を単に「欠損部分を埋める装置」とは考えていません。

義歯には、食べ物を噛む、発音を助ける、口元や顔貌を支える、残っている歯への負担を分散するなど、複数の役割があります。特に多くの歯を失っている場合は、歯の本数だけを合わせても、顎の位置や噛み合わせが安定しなければ十分に機能しないことがあります。

そのため当院では、インプラントや全顎的な補綴治療などと同じように、義歯治療でもお口全体の診断を重視しています。義歯を入れる部分だけでなく、上下の噛み合わせ、顎の位置、残っている歯、歯周組織、口元の見え方まで確認し、全体として調和する治療を考えます。

また、現在は義歯を選んでも、将来はインプラントへ治療方針を変更することがあります。そのため、今の生活や身体的負担だけでなく、残っている歯の見通しと将来の治療選択も含めて設計を考えます。

部分義歯には、目的の異なる選択肢があります

当院の部分義歯には、大きく分けて「スマートデンチャー」と「チタン部分床義歯」があります。

スマートデンチャー

スマートデンチャーは、義歯の金属が目立ちにくいよう、見た目に配慮して設計する部分義歯です。欠損の大きさに応じて、金属フレームを使わない設計と、チタンフレームを組み合わせる設計があります。

1歯用は、インプラントやブリッジを検討している間の暫定的な選択肢になることもあります。ただし、すべての1歯欠損に適するわけではありません。欠損の場所、噛み合わせを支える歯の有無、残っている歯の状態などから判断します。

チタン部分床義歯

チタン部分床義歯は、見た目だけでなく、義歯を支える力、たわみにくさ、安定性、将来の修理への対応を重視する選択肢です。当院では4歯以上の欠損に設定しています。

スマートデンチャーのチタンフレーム型は、見た目に配慮した設計を重視します。一方、チタン部分床義歯は、機能・支持・剛性・修理性を重視します。そのため、欠損歯数によって価格の関係が逆になる区分がありますが、どちらが上位という意味ではありません。目的と設計が異なります。

当院では、コバルトクロム床の新規設定は廃止し、金属床を用いる場合はチタンを採用しています。

スマートデンチャーの料金(1装置)

以下の料金はすべて税込です。

欠損歯数金属フレームなしチタンフレーム型
1歯77,000円設定なし
2〜3歯110,000円165,000円
4〜7歯165,000円275,000円
8〜13歯220,000円330,000円

14歯欠損は総義歯の区分になります。

チタン部分床義歯の料金(1装置)

以下の料金はすべて税込です。

欠損歯数料金
1〜3歯独立した料金設定なし
4〜7歯220,000円
8〜13歯253,000円

部分義歯の料金は、失った歯の本数だけで機械的に決めるものではありません。支えとなる歯の状態、欠損の位置、噛み合わせ、清掃性、将来の修理の可能性を確認し、適応する設計をご提案します。

部分義歯では、別途の欠損部診断料はいただきません。

なぜ「治療用義歯」と「最終義歯」を分けるのか

多くの歯を失っていたり、長期間噛み合わせが崩れていたりする場合、最初から最終義歯を作っても、適切な顎の位置や歯の並びを十分に確認できないことがあります。

そこで当院では、必要な症例に治療用義歯を使用します。これは最終義歯の安価な代用品ではなく、次の点を治療中に確認するための義歯です。

  • 噛み合わせの高さ
  • 顎を閉じたときの位置
  • 人工歯の並べ方
  • 唇や口元の支え方
  • 発音
  • 義歯が触れる粘膜の状態

実際に使用しながら調整し、噛みやすさ、話しやすさ、口元の見え方などを確認します。そして、治療用義歯を使うことで見えてきた改善点を最終義歯へ反映し、より良い治療結果を目指します。これが、治療用義歯と最終義歯を分ける大きな理由です。

治療用義歯の料金は片顎165,000円(税込)です。最終義歯とは別の治療工程であり、別料金です。治療を継続している間の通常の調整は料金に含まれます。ただし、正当な理由なく2か月以上治療を中断した後の調整・再開は有償となります。

最終総義歯の料金(片顎)

以下の料金はすべて税込です。

種類料金
レジン床総義歯250,000円
チタン床総義歯385,000円

レジン床は樹脂を主体とした総義歯です。チタン床は主要部分にチタンを用いることで、設計上の薄さや剛性などを考慮できる選択肢です。どちらが適するかは、顎の形、噛む力、使用状況などを確認して判断します。

お口全体を立て直す必要がある場合のデジタル全顎総合診断

多数歯の治療や噛み合わせを一口腔単位で再構成する場合は、デジタル全顎総合診断で治療ゴールと治療の順序を設計します。すべての総義歯治療に一律で行うものではありません。料金は220,000円(税込)です。詳しくは「デジタル全顎総合診断とは?」をご覧ください。

総義歯治療の標準総額例

お口全体を立て直す必要がある総義歯治療では、最終義歯の本体料金だけでなく、診断と治療用義歯を含めた総額を見ることが大切です。ここでは、全顎総合診断と治療用義歯が必要な方に、レジン床総義歯を用いる場合の総額例を示します。料金はすべて税込です。

治療内容診断治療用義歯最終義歯標準総額
片顎・レジン床220,000円165,000円250,000円635,000円
上下顎・ともにレジン床220,000円330,000円500,000円1,050,000円

つまり、全顎総合診断と治療用義歯が必要な場合、片顎の総額例は「全顎総合診断220,000円+治療用義歯165,000円+レジン床総義歯250,000円」で635,000円、上下顎では「全顎総合診断220,000円+治療用義歯2床330,000円+レジン床総義歯2床500,000円」で1,050,000円です。

一方、現在使用している義歯の噛み合わせや高さ、見た目がある程度適切で、大きな変更を必要としない方では、全顎総合診断や新たな治療用義歯を行わない場合があります。旧義歯を複製したコピーデンチャーを調整・改造しながら使用し、必要な点を確認して最終義歯へ移行できることも多くあります。この場合は、上記の総額例とは料金が異なります。

チタン床を選択する場合は、最終義歯の料金が片顎385,000円となります。症例によって必要な工程は異なるため、治療開始前に、治療用義歯が必要な理由と最終義歯までの見積りをご説明します。

治療期間と装着後の調整について

部分義歯の治療期間は、失った歯の本数、残っている歯の治療、義歯の設計など、治療範囲によって異なります。診察後に、その方に必要な工程とおおよその期間をご説明します。

治療用義歯を用いてから最終総義歯を完成させるまでの標準的な治療期間は、半年程度です。治療用義歯を実際に使用し、見えてきた改善点を調整しながら最終義歯へ反映するため、一定の検証期間が必要です。

部分義歯および最終総義歯は、装着後3か月から半年程度の標準的な調整を本体料金に含みます。調整期間は、義歯の種類や口腔内の状態によって異なります。

コピーデンチャーという選択肢

コピーデンチャーとは、現在使用している義歯の形態を複製して作る義歯です。当院でも、旧義歯をコピーして使用することが多くあります。使い慣れた義歯の形を新しい義歯作りへ活用したり、現在の義歯が概ね良好な場合に、紛失や破損に備えた予備の義歯を製作したりする際に用います。

現在の義歯の噛み合わせ、高さ、口元の見え方がある程度適切な場合は、コピーデンチャーを調整・改造して必要な点を確認した後、最終義歯へ進めることがあります。このような方では、全顎総合診断や新たな治療用義歯を省ける場合も多く、現在の義歯から得られる情報を無駄にせず治療へ活かせます。

以下の料金はすべて税込です。

製作条件料金(片顎)
コピーデンチャーを単独で製作55,000円
最終義歯と同時に製作33,000円

標準的な調整期間として約1か月を含みます。紛失、破損、大幅な調整、再製作は別料金です。

現在の義歯の噛み合わせの高さや顎の位置を大きく変える必要がある場合は、単純な複製では十分ではありません。その場合は、治療用義歯165,000円(税込・片顎)で検証してから最終義歯を作ります。

料金に含まれるもの・別に確認が必要なもの

料金表は、各義歯の1装置あたりの本体料金です。総義歯治療では、必要な治療用義歯と全顎総合診断を加えた標準総額も明示しています。

次のものは、本体料金とは別に確認が必要です。

  • 適応がある場合の全顎総合診断
  • 必要な場合の治療用義歯
  • 希望する場合のコピーデンチャー
  • 新たな抜歯や口腔内の変化に伴う大幅な再設計・再製作
  • チタンフレームの大幅な変更や複数歯の追加
  • 義歯から移行するインプラント治療
  • 長期間の中断や口腔内の大きな変化により必要となる再評価・再撮影

また、義歯の製作前後に必要となる抜歯、根管治療、歯周治療などは、義歯本体とは別の治療・費用です。必要な場合は事前にご説明します。

治療前には、本体だけでなく、診断から最終義歯までの見積書をご確認ください。

最終義歯の3年院内保証

当院で製作した最終義歯には、装着日から3年間の院内保証を設けています。

通常の使用における義歯の破折、人工歯の脱離、構造・製作上の不具合について、当院の判断で修理または再製作を行います。

保証を受けるには、3か月ごとのメインテナンスを原則とし、少なくとも6か月に1回の受診が必要です。また、必要と判断されたナイトガードなどの使用を継続していただきます。

次の場合は保証の対象外です。

  • 義歯の紛失
  • 故意または重大な不注意による破損
  • ご自身または他院で調整・加工した場合
  • 清掃・管理不良、必要な治療やメインテナンスの中断
  • 外傷
  • 新たな抜歯や欠損の拡大
  • 顎の骨や粘膜など、口腔内の変化
  • 患者さんの希望による材料・形・仕様の変更

治療用義歯とコピーデンチャーは、3年保証の対象ではありません。

支えとなる歯を抜歯した場合の設計変更支援

部分義歯を支えている歯を、将来抜歯しなければならないことがあります。これは身体や口腔内の変化であり、義歯本体の不具合を対象とする保証とは分けて考えます。

ただし、義歯装着から3年以内で、メインテナンス等の条件を満たし、当院が抜歯を適切と判断した場合は、同じ義歯に対する通常範囲の人工歯追加や修理を1回無料で行います。

チタンフレームを大きく変更する場合、複数歯を追加する場合、義歯全体の再設計・再製作が必要な場合は、事前に別途見積りをご提示します。現金での返金や、他の支援制度との重複適用はありません。

義歯からインプラントへ変更する場合の移行支援

義歯を選んだ後に、「やはり固定式の歯を検討したい」「義歯の着脱や大きさが生活に合わない」と感じることもあります。

当院では、義歯の成功を保証する制度ではなく、治療選択を変更するときの負担を軽減するため、インプラントへの移行支援を設けています。患者さんの希望による変更も対象となる場合があります。

最終義歯の装着日から3年以内に、同じ欠損部を当院でインプラント治療へ移行する場合、次の金額を新しいインプラント治療費から控除します。治療用義歯の装着日ではなく、最終義歯の装着日を起算日とします。

欠損範囲控除額(税込)
1歯33,000円
2〜3歯55,000円
4〜7歯110,000円
8〜13歯165,000円
総義歯相当・片顎165,000円
上下全顎最大330,000円

適用条件は次のとおりです。

  • 同じ欠損部を当院でインプラント治療すること
  • 1部位につき1回限り
  • 少なくとも6か月に1回のメインテナンスを継続していること
  • 控除額は新たなインプラント治療費を上限とすること
  • 現金での返金は行わないこと
  • 他の保証・移行支援と重複して適用しないこと

すでに欠損部診断料22,000円(税込)または全顎総合診断220,000円(税込)をお支払いいただき、同じ治療計画で資料が有効な場合は、診断料を重ねて算定しません。

長期間治療が中断していた場合、または口腔内が大きく変化して再評価・再撮影が必要な場合は、必要な内容と費用を事前にご説明します。

「保証」と「移行支援」は目的が異なります

混同しやすいため、3つの制度を整理します。

制度対象目的
3年院内保証最終義歯の通常使用下の破折、人工歯脱離、構造・製作上の不具合義歯本体の不具合への対応
設計変更支援支えとなる歯の抜歯に伴う、同じ義歯への通常範囲の増歯・修理口腔内の変化に伴う負担軽減
インプラント移行支援同じ欠損部を当院でインプラント治療へ変更治療選択を変更する際の負担軽減

保証や支援制度は、義歯が永久に使用できることや、治療結果を保証するものではありません。

義歯・インプラント・ブリッジを単純な価格だけで比べないために

義歯は外科手術を避けられることや、広い欠損にも対応しやすいことが利点です。一方で、取り外して清掃する必要があり、粘膜で支える部分や残っている歯への負担、装置の大きさなども考慮します。

インプラント治療の費用と工程では固定式の歯を作れる可能性がありますが、外科処置、治療期間、骨や全身状態の評価が必要です。ブリッジ治療の費用と特徴では取り外しが不要ですが、支えとなる歯を削る量や、将来トラブルが起きたときの影響範囲を考える必要があります。条件が合う場合には、自家歯牙移植の費用と適応も比較対象になります。

当院では、どれか一つをすべての方に勧めるのではなく、次の点を比較して治療方針をご相談します。

  • 残っている歯をどこまで利用できるか
  • 噛む力をどこで支えられるか
  • 外科処置を受けられるか、希望するか
  • 清掃や着脱を継続できるか
  • 将来の抜歯や再治療に対応しやすいか
  • 治療期間と総額が生活に合うか

見積書で確認していただきたいこと

義歯治療の見積書では、装置名と本体価格だけでなく、次の点をご確認ください。

  1. 診断料が必要か
  2. 治療用義歯が必要か
  3. 最終義歯の種類と片顎・上下顎の総額
  4. 通常調整、修理、再製作の扱い
  5. 保証を受けるためのメインテナンス条件
  6. 支えとなる歯を抜歯した場合の扱い
  7. 将来インプラントへ移行する場合の扱い

はりまや橋溝渕歯科・矯正歯科クリニックでは、義歯を作ることだけを目的にせず、現在の噛み合わせと生活、残っている歯の見通し、将来の選択肢まで確認し、必要な治療工程と総額をご説明します。