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子どもの矯正治療費と拡大装置|ファースト・IPE・MSEの違い

子どもの矯正治療費と拡大装置|ファースト・IPE・MSEの違い

子どもの矯正は、前歯をきれいに並べるだけではありません。永久歯の萌出、顎の成長、呼吸、舌の位置、口腔周囲筋、上顎骨の幅、噛み合わせを診断し、必要な治療を選びます。

インビザライン・ファースト

治療費は660,000円、標準的な期間は1年半〜2年です。

治療費には、次の内容を含みます。

  • インビザライン・ファーストのアライナー
  • 初回および規定期間内の追加時に行う口腔内スキャン
  • ClinCheckによる初回・追加治療計画の作成と修正
  • 規定期間内の追加アライナー
  • アタッチメント、IPR、必要に応じた顎間ゴム
  • プレオルソなどの歯列矯正用咬合誘導装置、またはマイオブレースなどの筋機能矯正装置
  • 機能的矯正装置の使用方法、呼吸・舌位・嚥下・口唇閉鎖などに関する指導
  • 通常の診察、装置の適合確認、治療経過の確認
  • 口腔衛生状態の確認とセルフケア指導

※IPEなどの専用拡大装置が必要な場合は、別途加算となります。

アライナーに先行して機能的矯正装置を使用します

当院では、インビザライン・ファーストのアライナーをすぐに開始するのではなく、原則として先に機能的矯正装置を使用します。

使用するのは、プレオルソなどの歯列矯正用咬合誘導装置や、マイオブレースなどの筋機能矯正装置です。お子さんの歯並び、顎の成長、歯の萌出状態、口腔周囲筋の機能などに応じて選択します。

歯並びには、舌の位置、口呼吸、低位舌、異常嚥下、唇を閉じる力、頬杖、指しゃぶりなどの口腔習癖・生活習慣が関係することがあります。歯だけをアライナーで動かしても、歯列へ同じ力が加わり続けると、計画どおりに進みにくくなったり、治療後の安定へ影響したりする可能性があります。

そのため当院では、機能的矯正装置の使用と、呼吸・舌位・嚥下・口唇閉鎖などへの指導を組み合わせ、アライナー治療を進めやすい口腔環境を整えます。これは、すべての習癖が装置だけで改善することや、治療結果を保証するものではありません。必要に応じて耳鼻咽喉科など他科での評価をご案内する場合もあります。

プレオルソまたはマイオブレースなどの機能的矯正装置、その使用方法の説明、通常の経過確認は、インビザライン・ファーストの治療費660,000円に含まれます。

成長期に拡大治療が必要になることが多い理由

インビザライン・ファーストの対象となるお子さんでは、上顎の歯列が狭く、永久歯が生えるためのスペースが不足していることがあります。また、上顎歯列が狭いと、舌が上顎の内側に収まりにくく、低い位置をとりやすい場合があります。

そのため、歯を並べる前または歯を並べながら、上顎歯列の横幅を整える拡大治療が必要になることがあります。拡大治療の主な目的は、次のとおりです。

  • 永久歯が萌出するためのスペースを確保する
  • 上下の歯列の横幅を合わせ、噛み合わせを整える
  • 歯を外側へ無理に傾けるだけの配列を避ける
  • 舌が上顎側の適切な位置をとりやすい口腔環境をつくる
  • その後のアライナー治療を計画どおり進めやすくする

「口腔内の容積を増やす」という考え方に近い部分はありますが、拡大治療によって口腔容積や鼻腔・気道が必ず広がると断定することはできません。当院では、単に歯列を大きくするのではなく、顎骨、歯の位置、歯周組織、舌位、呼吸、上下の噛み合わせを評価し、必要な拡大量を決定します。

歯の傾斜移動を中心とした拡大で対応できる場合もあれば、上顎骨自体への拡大が必要な場合もあります。年齢、永久歯の萌出状態、上顎骨の成熟度、必要な拡大量などに応じて、アライナー、IPE、従来型の拡大装置、MSEなどから選択します。

IPE

IPEはInvisalign Palatal Expander System(インビザライン・パラタル・エキスパンダー・システム/口蓋拡大装置)の略称です。

IPE加算は165,000円で、ファーストによる治療を前提として使用します。標準的な拡大期間は2〜4か月です。

口腔内スキャン、拡大量の診断、エキスパンダー、適合確認、拡大中の通常診察、終了後のホルダー、初回出荷日から18か月以内に必要となるエキスパンダー・ホルダーの追加作製を含みます。

紛失、故意の破損、著しい使用不足、長期中断、18か月を超えた再製作は別途となる場合があります。

MSE

MSEはMaxillary Skeletal Expander(ミニスクリュー支持型上顎骨格性拡大装置)です。

治療費は330,000円、標準的な拡大期間は1〜3か月です。IPEの適応年齢を超えている場合や、歯の移動だけでは十分な骨格的拡大が難しい場合などに検討します。

CT診断、MSE装置、標準的な固定用ミニスクリュー、局所麻酔、設置、通常の調整、保定期間中の管理、撤去を含みます。同じ目的・同じ部位で標準ミニスクリューを再設置する場合も原則追加料金はありません。

拡大装置は診断によって使い分けます

IPEとMSEは、単純に年齢だけで選択するものではありません。萌出状態、上顎骨の成熟、口蓋の形態、拡大量、左右差、鼻腔や歯周組織などをCTを含めて評価します。状態により従来型の拡大装置や他の治療方法をご提案する場合があります。

主な注意点

拡大中には圧迫感、痛み、違和感、発音や食事への影響、歯肉の炎症などが起こることがあります。MSEではミニスクリューの脱落、感染、出血、歯根などへの接触、十分に拡大できない可能性、左右差が生じる可能性があります。計画どおりに進まない場合は装置変更や追加治療が必要です。

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