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コラム

歯科治療に保証はある?|当院の3年保証・ガイドデント10年保証・治療費引継ぎ制度

自由診療を検討するとき、「治療後に壊れたらどうなるのだろう」「もう一度、同じような費用が必要になるのだろうか」と不安に感じる方は少なくないと思います。治療費が高額になるほど、治療後の対応や保証について気になるのは自然なことです。

当院が保証と治療費引継ぎ制度を設けているのは、治療後に生じた問題の負担を、すべて患者さんだけに負っていただくべきではないと考えているからです。自由診療は、患者さんにとって時間的にも経済的にも大きな決断です。当院も診断と治療を担った医療機関として、その後の経過に向き合う責任があります。

歯や歯周組織、骨、噛み合わせは年月とともに変化するため、治療前にすべての経過を見通すことはできません。それでも、通常の使用で修復物に不具合が生じたとき、インプラントが骨と結合しなかったとき、歯を残すために治療した歯が結果として保存できなかったときに、「治療を受けた意味がなかった」「また最初から全額を負担しなければならない」と患者さんが感じる仕組みにはしたくありません。

そこで当院では、修理・再製作・再治療を行う院内保証と、別の治療方法へ進む際に支払済みの治療費を一定の範囲で引き継ぐ「治療費引継ぎ制度」を設けています。もし問題が起きたときにも患者さんだけで抱え込まず、まず原因を確認し、当院が対応する部分と、患者さんと一緒に管理していく部分を整理して次の方法を考えることが、この制度の目的です。

一方、歯科治療で使われる「保証」には、いくつか異なる意味があります。

修復物や義歯が通常の使用で破折・脱離したときに対応する保証と、治療した歯やインプラントが何年間も問題なく機能することを約束する保証は同じではありません。また、歯を残す治療の後に抜歯が必要となった場合などに、支払済みの治療費を次の治療費へ充当する「治療費引継ぎ制度」も、保証とは目的が異なります。

当院では、保証年数だけを大きく示すのではなく、何が対象となるのか、どのような場合に費用が必要になるのかまで、治療前にできる限り分かりやすくお伝えすることを大切にしています。

当院には3つの異なる制度があります

制度主な目的対象のイメージ
院内3年保証通常使用で生じた不具合への修理・再製作・再治療セラミック、ゴールド、ブリッジ、インプラント、最終義歯など
ガイドデント10年保証第三者機関によるインプラントの外部保証希望して加入したインプラント治療
治療費引継ぎ制度同じ部位で次の自費治療へ進む際の負担軽減保存治療後の抜歯、義歯・ブリッジからインプラントへの変更など

1.修復物・補綴物に対する院内保証

当院で装着したセラミック・ゴールド修復、ブリッジ、インプラント治療、最終義歯には、治療ごとに定めた院内保証があります。

これは、通常の使用において修復物や補綴物に破折・脱離、構造・製作上の不具合が生じた場合に、口腔内の状態と原因を確認し、保証条件に基づいて再装着、修理または再製作を行う制度です。

2.ガイドデント10年保証

インプラントでは、院内3年保証とは別に、ガイドデント10年保証へ1インプラント22,000円(税込)で加入していただけます。

ガイドデント10年保証は、歯科医院だけで運営する院内保証ではなく、第三者保証会社であるガイドデントが医院と共同で提供するインプラントの外部保証制度です。すべての歯科医院が取り扱えるわけではありません。治療年数・実績、所属学会、治療設備、院内体制、メインテナンス体制など、90以上の審査項目による第三者評価を受け、基準を満たしたガイドデント認定歯科医療機関のみが取り扱えます。当院も、この評価を受けた認定歯科医療機関です。

保証登録を行い、規約で定められた定期メインテナンスを継続している場合、保証期間中に対象となるインプラント体や上部構造が脱落・破折した際、保証限度額の範囲で再治療を受けられます。また、転居や認定歯科医療機関の閉院などにより当院での治療継続が難しくなった場合は、ガイドデントのネットワークを通じて他の認定歯科医療機関へ保証を引き継げることが、この制度の大きな特徴です。

ガイドデント10年保証は自動加入ではなく、患者さんご本人による申込みが必要です。院内3年保証とは対象、保証限度額、メインテナンス条件、申請方法が異なるため、ご希望の方には治療開始前に最新の保証規約をご説明します。

3.次の治療への治療費引継ぎ制度

歯を残すための治療を行っても、歯根破折や感染、残存歯質の変化などによって、後に抜歯が必要となることがあります。また、義歯やブリッジからインプラントへ治療方法を変更する場合もあります。

当院では、一定の条件を満たす場合に、それまでにお支払いいただいた治療費の一部または全部を、次の自費治療費へ充当する「治療費引継ぎ制度」を設けています。これは現金の返金ではなく、同じ部位に再び治療費がかかる負担を軽減するための制度です。対象期間、引継ぎ額、適用条件は治療ごとに異なります。

例えば、当院で根管治療を行い、新しい自費のクラウンまで装着したものの、3年以内に歯根破折などによって抜歯が必要となり、同じ部位を当院でインプラント治療する場合、条件を満たせばインプラント治療費から110,000円を減額します。これは現金を返金する制度ではなく、歯を残すために行った治療が、その後の負担としてすべて無駄に感じられないようにするための制度です。

根管治療、歯髄温存療法、ダイレクトボンディング、保存処置、自家歯牙移植、ブリッジ、義歯、インプラントなどで、対象期間や引継ぎ額は異なります。各制度の細かな条件と金額は、それぞれの治療費ページでご説明します。

治療ごとの詳しい保証内容について

「自分が受ける治療では、どこまで保証されるのだろう」と疑問に思われる方もいらっしゃると思います。本記事では保証制度の全体像を説明し、治療ごとの対象範囲、起算日、修理・再製作の内容、治療費引継ぎ制度の金額は、それぞれの治療費ページに掲載します。

治療院内保証・対応起算・期間
インプラント適切な場合は再治療。別の自費欠損治療へ変更する場合は、診断料を除く支払済み治療費の50%を引継ぎ埋入日から3年
セラミック・ゴールド、ブリッジ、最終義歯保証条件に基づく修理・再製作原則、装着日から3年
ダイレクトボンディング3年保証ではなく、対象症例では間接修復への50%充当制度治療日から3年以内
矯正装置・保定装置、ホワイトニング用マウスピース3年保証の対象外。各治療の再製作規定で対応各治療の規定による

保証の対象や必要となる対応は、同じ「破損」「脱離」であっても治療法によって異なります。ご自身の治療がどの制度に当てはまるか分かりにくい場合は、治療前に遠慮なくお尋ねください。各治療費ページと、治療前にお渡しする見積書・説明内容でもご確認いただけます。

保証を継続するためにお願いしていること

治療した部分をできるだけ良い状態で維持し、問題を早期に見つけるためには、治療後の管理も欠かせません。保証を継続するため、主に次の点をお願いしています。

  • 当院が指定した定期メインテナンスを受けていること
  • 少なくとも6か月に1回は受診していること
  • 総義歯を除き、当院が製作または指定したナイトガードを継続して使用していること
  • 指示されたセルフケアと口腔衛生管理を継続していること
  • 必要な虫歯・歯周病・噛み合わせの治療や確認を中断していないこと
  • 修復物や義歯について、ご自身または他院で調整・修理を行っていないこと

当院では3か月ごとのメインテナンスをおすすめすることが多く、治療内容や口腔内のリスクによって受診間隔を個別に設定します。

保証の対象にならない場合について

「何が起きても保証される」と思って治療を受けた後に、対象外だと知ることがないよう、保証の対象にならない主な場合もあらかじめお伝えします。次のような変化や事情は、修復物・補綴物の製作上の不具合とは異なるため、原則として院内保証の対象には含まれません。

  • 新たに発生した虫歯や歯周病
  • 歯根破折、天然歯自体の破折、支台歯の状態変化
  • 事故や外傷
  • 紛失、故意または重大な不注意による破損
  • 清掃・管理不良、必要な治療やメインテナンスの中断
  • 指示されたナイトガードなどを使用していない場合
  • ご自身または他院で調整・修理・処置を受けた場合
  • 患者さんのご希望による色、形、材料、仕様の変更
  • 抜歯や顎堤の変化など、治療後に生じた口腔内・全身状態の変化

ただし、項目に当てはまりそうだからといって、直ちにすべてを患者さんの負担とするわけではありません。実際に何が原因で問題が生じたかを診査し、保証、修理、再製作、治療費引継ぎ制度、別の治療への変更のうち、どの対応が適切かを一緒に検討します。

保証があれば、治療結果も約束されるのでしょうか?

院内保証は、対象となる修復物・補綴物に問題が生じたときに、当院がどのように対応するかを明確にする制度です。一方で、患者さんご自身の歯や骨、歯肉には個人差があり、治療後も変化します。そのため、治療した歯やインプラントが必ず一定期間残ることまでを約束するものではありません。

特に、根管治療、歯髄温存療法、自家歯牙移植、矯正的挺出、歯冠長延長術などは、患者さん自身の歯や周囲組織の治癒と、その後の噛み合わせ・清掃・生活習慣に影響を受けます。当院では、できる限り良い結果を目指して必要な工程を行いますが、歯が残る期間そのものを一律に保証することはできません。

矯正装置・保定装置、ホワイトニング用マウスピースも、この総合的な3年院内保証の対象ではありません。破損・紛失時は、各治療で定めた再製作規定と費用に基づいて対応します。

だからこそ当院では、良い面だけでなく治療の限界も事前に説明し、問題が生じた際に何ができるか、次の治療へ進む場合にどのような費用の引継ぎがあるかまでお伝えします。

保証期間だけで治療を選ばないために

保証が何年間あるのかは、患者さんにとって気になる点だと思います。ただし、保証期間が長いという理由だけで、治療内容が自分に合っているかを判断することはできません。

治療前の診断、歯質や骨・歯肉の状態、治療工程、噛み合わせ、清掃性、使用材料、問題が生じた場合の対応、メインテナンス条件まで確認しておくことで、治療後の「知らなかった」を減らせます。

当院では、保証を治療の良さを強調するための言葉ではなく、万一問題が生じたときの対応を治療前から共有し、少しでも安心して治療を選んでいただくための制度と考えています。

治療前に確認していただきたいこと

  • 保証の対象となる治療・修復物
  • 保証期間の起算日
  • 無償対応となる修理・再装着・再製作の範囲
  • メインテナンスとナイトガードの条件
  • 虫歯、歯根破折、外傷などが起きた場合の扱い
  • 転居した場合の対応と、外部保証の有無
  • 次の治療へ変更する場合の治療費引継ぎ制度

治療ごとの見積書と保証条件をご確認いただき、分からない点や不安な点があれば、治療開始前に遠慮なくご質問ください。内容を十分に理解し、納得してから治療を始めていただくことを大切にしています。

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